さばくさらかし岩 昔ばなし

さばくさらかし岩

鯖くさらかし岩 別名「継石坊主」とも呼ばれる奇岩

時津町の『さばくさらかし岩』国道206号沿いの山の斜面に立っています。
「くさらかす」は「腐らせる」の方言で、「腐れさせる」という意味。

今にも落ちそうに見えるこの岩は、四季折々の表情を見せてくれます。

大村湾に注ぐ時津川中流部にある、高さ約20mの細長い巨岩の上に、直径約7mの球状の岩が乗っており、下から見ると今にも落ちそうに見えます。
調査によると、この二つの岩は繋がっていなかったそうです。(現在は、固定されてます)

さばくさらかし岩の地質

地質は新第三紀の火山角礫岩(角閃石安山岩質といわれている)、風化作用によって残された岩が、こけしのような形になりました。
(平成13年度 町文化財指定)

さばくさらかし岩 まんが日本昔ばなし

由来 あらすじ

むかしむかし(江戸時代くらい)、長崎の時津の浜の近くの村に、権助という怠けものの百姓が住んでいました。

年に1度、時津の浜では秋の一日に百姓が海へ出て漁をして良い日が決められていたそうだ。 その代わり、山の畑には漁師たちが入り、畑仕事を楽しむそうだ。

その日、皆が楽しんでいるのを見て、権助も漁に出ると、なんと鯖がたくさん獲れたそうです。 そんな権助は、その鯖をみんなに分けず、時津街道を通って長崎の町に売りに行くことを思いついたのでした。

権助が時津街道の山道を登ると、斜面には大きな岩があって、その上にまた一つ大きな岩が乗っているじゃありませんか!

岩はグラグラと揺れていて、今にも落ちてきそうです。権助は途方に暮れて、岩が落ちそうで落ちない岩を見て、「どうしたもんか?今通るべきか?それとももう少し待って通るべきか?」そんなことをずーっと考え、迷っていました。

とうとう日が暮れてきて、権助が背負った籠の中から嫌な臭いが漂って、籠を見ると、獲った鯖は全部腐っていたのです!

これにガッカリしている権助に、通りかかった村人が「この岩はグラグラしても、落ちることはなかとぞっ!そんくらいの事も知らんのは、怠け者のお前だけじゃ!」と大笑いました。

やがて人から人へと伝わり、この岩を『鯖くされ石』と呼ぶようになりました。

さばくさらかし岩は、合格祈願岩

「落ちそうで落ちない岩」ということで合格祈願のご利益があるといわれます。

さばくさらかし岩 場所

長崎県西彼杵郡時津町元村郷

 

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